2018年5月12日土曜日

孤狼の血 (2018)

みてきただ。

大上(役所広司)と日岡(松坂桃李)のふたりの刑事コンビが、暴力団やらなんやらの事件を追いながらうんちゃらかんちゃらな話。

何かこう主たる目的があるのではなく、パタリパタリと秘密カードがめくれる事で話が進んでいくめんどくさい仕様のシナリオだけれども、暴力描写で話を持たせていくかんじ。

主な暴力描写
・豚のウンコ食わせる
・裁ちばさみによる指爪
・首切断
・腐乱死体
・どざえもん
・ちんこの真珠を切開で抜き取る
・発砲
・刀による切断

描写も血がびゅーっと出たり、割と泥臭い。裸拳で殿(松坂桃李)が犯人の顔面をボコボコにするシーンも血がびゅっびゅっでて殿のYシャツまっかかになるような暴力描写があってこれは好感が持てる。

だけれども、殿のベビーフェイスが役所広司のゲス芝居を越える事が出来ず、残念な感じ。役所広司はこういうクセのある仕事向いてるのでもっとキチガイ染みた役をやるべきだと思う。キチガイ故、最後の綺麗なオチも光っていてよかった。

白石監督の「日本で一番悪い奴ら」もオチがイマイチなのでそこらへんが課題だろう。
序盤から中盤の勢いは買うのだが、それをまとめ着地させる所が若干弱い。
元の脚本のせいかもしれないけど。でもまぁまぁやくざ映画としてなかなか良かった。

☆4.2 くらい。殿はもう少しがんばれ。役所広司を支える役はどんぴしゃだったけど、その後のトラウマを越えて成長した後が精進不足。2面性は演じ切れていなかった。

※やくざ映画といえば、アマプラで日本統一というVシネが1~20話まで見れるので、とりあえず8までは見た方が良い。ツッコミどころ満載だけどそこが愉しい。
プライムビデオ 日本統一

※あ、あと 古舘伊知郎の「これがアウトレイジに対する東映の答えだ」という切り口は当てはまらないと思います。アウトレイジと比較するようなヤクザ映画ではない。暴力の部分でそれを比較しているのであるならば、それは稚拙すぎる。割と脚本は上品な感じにオチがつけられているのでゲス話で終わる映画ではない。

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