2017年5月27日土曜日

破裏拳ポリマー (2016) HURRICANE POLIMAR

見てきた。

アクション最高

俺が近年求めてきた「元々強い人間がヒーローになり、武器を使わず拳で闘う」というものがあったんだけど、これを見事にやってくれた。殺陣もCGかっこよくまとまっていた。

ここから↓はクソ叩きなので見たくないやつは見ないでほしい。
俺だって作品を叩くのは美学に反するのだ。だが俺の正直な気持ちなので記する。

アクションの創意工夫が足りない。

しかし、かっこよくまとまっているだけで必殺技の3D描写が安易すぎる。ワイヤーアクションを使った儀礼的なアクションでカッコよくまとめたにすぎず、未知ではなかった。まぁよくやった方と褒めるべきだが俺の期待値からは低いものだった。

真の正義と悪の美学定義がクソ

シナリオ。ひどい。鎧は喧嘩博打を生業とする探偵で正義とは離れた立ち位置。まぁここはいいよ。それに対し相棒のシャーロックは拳銃も打てずなよなよしているだけのクソ野郎。そこらへんにいる正義という言葉すら知らないサラリーマン警察官なんだよ。これで
理想とする真の正義像が描けるかというと無理な話だよ。成長物語なのかな???と見ていったら結局親父のガチ正義をなぞるだけの正義ってわけだ。

また敵側の悪意がまた人間が考えるような悪で興ざめした。密売とかそんなチンピラレベルの悪の定義。人類の脅威となる悪じゃないんだよ。人間の悪いやつなんだよ。そんな奴にポリマースーツ使ってんじゃねぇよ。人類滅亡を企むような奴に正義の鉄槌を下すという究極のテーマのなかで人類のここがクソだから滅ぼすのだフハハハハ!というメッセージ性が皆無。

ヒーローというものを解していないシナリオだった。

タツノコプロ世界戦略第一弾という気概で見に行ったけど、これじゃアマプラですぐ見れるな。かっこいいだけじゃ世界はいまさら満足しないんだよ。

まぁ特撮☆4.0つけるけど、シナリオで☆-1.5 総評2.5だな。
でも東映特撮よりはよくやってるよ。でも作品愛がない。

動画もカッコイイ方を貼っておく。

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