2017年9月15日金曜日

エイリアン:コヴェナント (2017) ALIEN: COVENANT

みてきただ



まさにプロメテウス2
神域に手を突っ込んだ前作のプロメテウスを完全に引き継いだ話になってた。相変わらず人間味あふれるクソ女と正義感ぶったカウボーイ野郎のせいでまんまとエイリアンの術中にはまっていく乗組員。まさに人間とはどういうものかうまく描いている。それを俯瞰視し独自の進化を遂げていくデヴィット。

多分これは見てみないと伝わらないし、馬鹿には見てもわからない作品なのだ。前作のプロメテウスが低評価なのも「理解者」が少なく理解不能なやつらがケチつけているだけなのだ。コヴェナントはそんな理解者の為に作られた映画なのだ。ギーガーデザインも真の意味で「美」に近づいた映像になってる。

フィールドが広くなったせいで、いまいち恐怖感が減ったのは否めないが多彩なアクションを多く挑戦してた。でもエイリアン自体の魅力は薄まってしまった。残念。新たな感染経路として飛沫感染が追加されてて、それもフェイスハガー的感染経路の古臭さが浮き彫りになってしまった。まぁ時代とともに廃れゆくものもあるけどさ、俺はフェイスハガーを愛してるよ。AT-ATが古臭い乗り物になってしまっても愛しているように。

プロメテウスが100疲れたとすると
コヴェナントは80疲れた 相変わらず体力がいる。
今回はプロメテウスの補足説明箇所も多くラクだった。

理解者には☆5.0でおすすめできるが理解できない馬鹿には☆3.0くらいなので足して2で割って☆4.0じゃ。理解者が少ない事に俺は憤りが隠せなかったが、今では俺もデヴィットのように人類を俯瞰視できていてとても共感力がある素晴らしい映画だ。

2017年9月2日土曜日

関ヶ原 (2017)

みてきただ。

良かったところ


  1. 岡田くんかっこいい!
  2. 有村架純くそかわいい!
  3. 役所広司のデブ特殊メイクくそきもい!
  4. 戦国歴史ファン憤慨の必見映画


くらいかな。以下クソ叩き

見せ所なし!岡田准一の為に作られたイケメン映画!!

直江状も、島津の退き口も、長政の羽織も、柿は胆の毒も、すべて無い。ナッシング。皆無。石田三成をいかにイケメンにするかにクローズアップされた映画に他ならない。そのために架空の女忍び初芽(有村架純)を用意し色恋沙汰まででっちあげる始末。

役所広司のキャラ付けされていない徳川家康

相対的に敵役の徳川家康にどういう味付けをするかで、その映画の方針ってもんがわかるというのに、無味無臭。たぬき爺を描こうとはしているのだけど、本がたぬきと書いていない。無骨で非情の鬼とも書いていない。たんたんと腹だけ特殊メイクで太らされた役所広司がそこにいるだけなのだ。(顔はいつもの肉の落ちた役所広司のまま)もうこれは作り手側に家康愛がないとしかいいようがない。

関ヶ原合戦シーンも単調

カメラワークも横からの映像ばかりで、とても二十万以上の大軍がいるような映像とはとても思えない。本も戦場に大谷刑部と金吾と島津しかいないような脚本になってる。もっとCGを多用して数を盛ったり、俯瞰映像を用いて今何が起きているかとか映像で語るべきだろう。

また、火縄銃の兵士が槍の間合いまで突撃しタイミングよく発射するなどすっとぼけた殺陣があったり、槍衾も統制がとれておらず農民の喧嘩としかおもえない。もうちっと殺陣ってもんを理解すべきだろう。どうせそこまでフィクションでいいなら波動拳の一発や二発うっとけっての。そういう気概も見受けられない。やる気がない。そういうことだろう。

本が見る側の知識を頼り、モノローグで説明する愚かな脚本

徳川家康が唐突にかご作りはじめて「これは母衣じゃ」と作ったかごを背負って部屋を走りだす。知識がないと家康が奇行に走り始めた???とも思うだろう。ある程度の戦国知識を要求するくせに、ナレーションが「で、あった。」とモノローグでシーンを終える所も多く不親切極まりない脚本だった。映画というものは映像でその説明をすんなり受け入れさせるためにあんだろうが!ボケ!

戦国歴史が好きでたまらない人が戦国映像を渇望してやまない状況のみ☆2.0でおすすめします。そのくらいの点数はつけてもいい。でも有村架純くそかわいいから許す。